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2000年 夏


好きな道

取引先の蔵元から「杜氏を目指す若い人を探しているのですが中々・・」と最近よく聞かされます。
世の中不景気で就職難とか言われていますが、少し視点を変え古き良き日本の文化に目を向けると物を創り出す事で自分の個性を出せ又、人々に潤いや感動を与えられる仕事も沢山あるのです。
どうぞ我と思わん方はご連絡ください。
さて、これからはITビジネスだ、高齢化社会だとか考え大手のスーパーでもトイレット・ペーパーまでインターネットで売るとか。
それを買うのにINで注文するのが便利な世の中なのか不便な世の中なのか?
確かに世の中が急激に変化していますが、私は買い物とは安い物とか便利だけが求められているとは思いません。
お年寄りの原宿と呼ばれる「とげ抜き地蔵」が良い例です。
買いものに出かけ、人とふれあいそこに会話がうまれ笑顔を交わす事も買い物の楽しさではないでしょうか?
かく言う私もHPを持って商売しておりますが、味や香りまでは伝わりません。
お店に遊びにいらしてくれるのが一番かと思います。

店主敬白


(リーフレット版「粋酔」の記事を原文のまま掲載しています。)


酒の豆知識
飲んでおいしい 知るともっとおいしい



13 良いお店とは?
先日、東京の国立医科大学の学院生さんからこんなメールをいただきました。
「小林さんのHPの伝言板で言っているような、僕という人間に診てもらいたいと言われるような歯医者になれればな、と思います(なかなか難しいとは思いますが…)。」
とても立派な志だと敬服いたしました。
お医者さんの世界でも選ばれる時代がとうにきているのです。
それでは飲食店などはどうでしょうか?
今回は私なりに感じる良い飲食店の見分け方を書いてみたいと思います。

私は営業で歩く時にまず立ち寄らない店はメーカーの名前が入った看板が店の前に置いてある所。
ここはまず入りません。理由は簡単!
店の顔である看板をメーカーに作らせているような所は酒の中身も関係なく「看板作ってくれるならそれでいい・・」と味より経費ばかり気にしているのです。
決してこった看板でなくとも招きいれようと工夫のある店は料理も美味しいはずです。

お店に入って働く人が一生懸命なお店はお酒についても勉強しているはずです。
酒について、忙しくてもイヤな顔などせず丁寧に相談に乗ってくれる店は、まず安心です。

次に酒のメニューが幅広く置いてある店、これは日本酒ならば大吟醸から本醸造まである。
大吟醸や希少酒ばかりだと、飲み飽きしてしまいますし、価格も当然高くつきます。

そして「お燗酒」が旨い店。これはありそうで中々すくない。
大手の糖類添加のベタベタした甘さの酒がお燗酒で出てくると最悪です。
これが日本酒の甘口を嫌われる原因なのです。
本格焼酎も芋・米・麦とバリエーションが豊富。
焼酎がチューハイだけの、市場を知らない店はやはり勉強不足とか怠慢で食材にも現れます。
酒器や器、灰皿などにも店主の姿勢が現れます。
これもメーカーの名前が入ったものなど使うならそこには価格を安くしてお客の立場を考えているのなら話はわかるが、そこそこの料金を提示するなら使わないで頂きたい。
よく「割っちゃうから・・」というお店があります。
しかし、それは只で貰うからで自分で買えば扱いも違うため破損も少なくなるのです。
持ってきた料理など食べやすいように静かに置いて欲しい物ですね。

今は空前の開店ラッシュですが、都内でも毎年二万軒のお店が閉店するそうです。
それを生き残るにはコダワリや先に書き綴った事はもちろんですが、深夜コンビニに人が立ち寄る理由に淋しさや孤独感が明かりを求める心理が有るとか・・
それと同じで一番強いお店は店主や女将さんに合いに行きたくなる店、そんな心の隙間を埋めてくれるお店が一番いい店なのかもしれませんね?!

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